Avenue Qについて語ります。
っていいたいところだけど、あまり時間がないのでさくっと行きます。
AvenueQを初めて見たのは2004年7月。
トニー賞をとった直後だった。
あの年の夏、私は幸運なことに大好きなNYで長期出張という機会に恵まれ、
トニー賞はオンタイムでテレビで見ていた。
・・・といいたいところだけど外せない用事があって、家について急いでテレビをつけたら
たまたま最後のトニー賞発表のシーンだったのね。
で、AVeQが受賞して、関係者たちのはしゃぎようがとても印象的だった。
パフォーマンスは見れなかったけど、あの嬉しさを爆発させている関係者たちを見て、
この作品を見てみよう、と思ったのがきっかけだったと思う。
その数週間後に実際に見たときは、なんて素敵な作品なんだろうと大感動した。
その時オンタイムで書いていた日記が残っていたから
リンクしてみる。
下のほうの7月1日付の記事。
ここでも素晴らしい作品に出会って興奮している様子がよくわかる。
NY滞在期間が残り3週間に減ってきている時期だったのだけど、
それでも再度チケットを買って2度目の観劇をしています。
それが同じリンク先の7月15日の日記。
この作品の何がこんなに私を興奮させたのか。
今回の来日公演を見て再度考えた。
それはやっぱり歌詞の素敵さと、作品の核となるテーマだと思うのです。
人間世界を風刺したり、下ネタ満載だったり、かなり過激な作品だと思う。
でもそれをパペットの口かわ言わせることで、いやらしさが半減してリアリティが減る。
でもその分、観客へは深く深く印象付ける。
なんてうまいテなんだろうと思わずにいられない。
たとえばEveryone's a little bit racistとかね。
人種差別は、劇中でKate MonsterがPrincetonに向かって、It's a touchy subjectっていうまさにその通りだと思う。
それなのに堂々と「みんな差別主義者だよね、少しはね」ってにこにこ笑いながら言われると
逆にずしんと心に残る。
このEveryone's a little bit racistとか、The internet is for Pornとか、
観客の笑いを取りながら実は問題提起しているところが、とにかくあっぱれだと思うのね。
歌詞の素敵さについてはもうたくさんあって上げきれないけど、特に好きなものを2つ。
ひとつめは、人生に失敗してばかりで軽いひきこもりになったPrincetonに向かってBrianが歌いかけるこの曲、There is life outside your apartment.
文字どおりの意味だけど、すごーく深いと思う。
外に出たって嫌なことはいっぱいあるけど、それでも人生は家の外にあるんだよ。
ああそうだ、その通りだ、内にこもっていては世界は広がらない、外にこそ人生が広がるんだ、
そうやって私はいつもパペットたちに教えられのです。
ふたつめは、最後の曲のFor Now.
Princetonが劇中を通してずっと人生のpurpose(目的)を探してきたことについて、
まわりの人たちがこう言います。
Maybe you'll never find yuour purpose.
Lot's of people don't.
それに対してPrincetonが、But then I don't know why I'm even alive!って言い返す。
それに対してのKate Monsterが答えながら歌に移行していくこの一文が私は大大大好きなのです。
Well who does, really?
Everyone's a little bit unsatisfied.
Everyone's a goes 'round a little empty inside
本当に目的を見つけて満足している人はいるかしら?
みんな少しは不満な気持ちあるものだよ。
みんな少しは心の中に空っぽな部分があるものだよ。
・・・こうやって歌が続いていくんだけど、初めてこの曲を聴いたときに泣きそうになった。
すごく共感して。
とても近くにいる誰かに優しく言われた気がして。
大学を出て就職できなくて人生の目的に迷っているPrincetonっていう設定は、
この作品を生み出したRobertとJeffの彼らそのものだったんじゃないかと思う。
だからパペットが口にする言葉は全部ものすごく真実味があるんだと思う。
人生の目的に迷っていても、いろんな問題があっても、それはFor now、今だけのものでしょ。
なにも永遠には続かない、でも人生は続いていく。
For now, 今は健康で、
For now, 今は仕事もある
人生は怖いかもしれないけど、
今だけかもしれない、一時的なものかもしれない。
Everything in Life is only for now
人生に起こるすべてのことは今だけなんだよ、だから今を大切にしようよ。
そういう内容の歌詞でこの作品は終わるんだけど、
only for nowってどこかで聞いたフレーズだよね・・・って思い返すと、
思い返すまでもなく、RENTなんだよね。
RENTではNoday but todayというフレーズで、RENTのほうがもっとシリアスで重いけど、
でも作品の核となる部分は通じるところがある気がするのね。
その世界観が私はとっても好きなのです。
言いたいことがうまくまとまらなくてただ長いだけの駄文になってしまったけど・・・
とにかく、AVenue Qが大好きってことと、とってもいい作品なんだって言いたかったのです。
私が見に行った16日はまだ日本公演が始まって2日目だったのだけど、劇場はガラガラでした。
こんなにいい作品なのに人を集められないのは宣伝が下手だからだと思う!!
ほんとに素敵な作品なのでもっとたくさんの人が見てくれたら、と思う。
26日まで有楽町の東京フォーラムCで上演中です。
興味のある方は
www.AveQ.jpまで!
(私はまわし者ではありません・・・。ただのAveQファンです。)