RENT 8/30/09 (日本公演千秋楽)

8月30日、RENT来日公演千秋楽。2日経ってもまだ余韻が残っている一方、早々と現実に引き戻され、あの3週間は夢だったのではないかとさえ感じる。でもこの日の感動を忘れないうちに言葉にしておこうと思う。

チケット先行発売日に友人と協力し合ってまずは押さえた初日と楽日のチケット。その後チケットは最終日に近づくに連れ完売が相次ぎ、mixiのコミュにはどうしても譲ってほしとの切実な書き込みが増え、ヤフオクでは4万円を越す値段で取引されていたとか。私たちは2階席センターブロックの最前列というこの上ない上席を持っていたけれど、ラッシュに参加するために早めに家を出た。この時点で10時。まずは投票所へ行って清い(?)一票を投じてからいざ赤坂へ。

11:30 赤坂着。すぐにラッシュの整理券を受け取りに劇場前へ。11:35頃整理券をゲット。この時点で私の受付番号はなんと766番。朝9時半から整理券が配布され、この2時間で765人が整理券を受け取っているのです。予想をはるかに上回る人数。公演中の平日夜でされ毎回250名程度の人数が集まった抽選会。最終日は500人くらいいくかもね、と言い合っていたのに、500人どころか700人超え。この作品がそれだけの人に愛されているという証拠。それだけで胸が熱くなる。整理券を受け取った後、友人と合流し、抽選に備える。

c0066171_1323223.jpg12:00 抽選会開始。劇場前はご覧の通り、人、人、人!みーんな抽選会への参加者です。12時開始の抽選会はスタートが押して結局12:15位に抽選会スタート。おそらく半数くらいは私たちのようにこの日のチケットを持ちつつ、記念受験的な気持ちで気楽に参加している人たちだったと思う。でも中には本当に舞台が見たくて、チケットが欲しくて、切実な気持ちの人も大勢いたのでしょう。抽選後に整理券番号順に購入できる立見券をゲットする為に、9時半開始の整理券配布に備えて徹夜組も何人もいたのだとか。最終的に抽選会に参加した人数は966人(たしか)。ラッシュ席はたった10席分しかないので、当選倍率はほぼ100倍。ものすごい人出だったものの、抽選会自体はとても和やかな雰囲気の中行われ、100倍の倍率に打ち勝ってラッシュ席をゲットした人の中には顔を真っ赤にして喜んでいる方もいらっしゃいました。ラッシュの神様は、その席を必要としている人の元へちゃんと届けてくれたのだと思います。

抽選会場で沢山の友人知人と再会。こうして皆でRENTを観ることが出来るなんて、RENTに出会った当時には考えられないことです。感無量でした。開演時間が近づくに連れどんどん緊張してきて、ひとりになって気持ちを落ち着かすべく一瞬みんなと別れてひとりサカスをうろつく。そして12:45、いよいよ劇場内へ。

13:00開演。
Adamが登場し、会場からは拍手。Anthonyも登場しさらに大きな拍手が。AnthonyがWe begin on Christmas Eve with me Mark and my roommate Roger, と最初の台詞を発し、舞台が始まった。最初のビッグナンバー、RENTが始まった途端、ああいよいよ最後なんだ、という思いがふつふつと沸いてきた。AnthonyとAdamがこうやって並んで、張りがあってよく通る声と圧倒的な存在感で、この迫力あるナンバーを歌う姿を見るのはもう最後なんだ、もう二度と見れないんだ、そう思ったら涙が溢れてきて仕方が無かった。そこからは舞台に入り込んでしまって、詳細はほとんど覚えていない。
・・・とはいえ折角の最終公演、弱くなった記憶力を辿って覚えているこの日の印象的なシーンを以下に箇条書きで。

・One Sing Gloryの直前で、AnthonyがAdam@Rogerに向かって、change your mind/ you have to get out of the house という表情がとてもいい。ルームメイトを本気で心配している様子がとてもよく伝わってくる。対するAdamはAnthonyに背を向けたままで、Anthonyが退出してからも少し考え込んで、そのあと I’m writing one great song / before I...と次のナンバーであるOne Song Gloryを始めるのだけど、この台詞を言うタイミング、そしてbefore I と言うタイミング、そこに隠れているどうしても言えないdieという言葉、そのときの表情、そういったひとつひとつがもう最高で、もうこの役はこの人以外では考えられないと思うほど、好きなシーンになった。

・Light My CandleはAdamの表情がくるくる変わるのがよくわかるナンバーだった。蝋が垂れてMimiに体を密着させられてびっくりしてのけぞるときの顔。一度部屋に入ってきたMimiを追い帰した後の「ふ~っやれやれ」っていうような顔。MimiがCat Scratch Clubのダンサーだと思い出したときの驚きとスッキリ感の混ざった顔。Mimiの”best ass”を覗き込んで「うわ、ほんとにいいassだな」ってつい本音を呟いてしまう時の顔。それを「いや、違うんだよ」って取り繕う顔。Mimiに手を握られて硬くなる顔。全てが自然で、”かつて人気者だったけど今や引きこもりのRoger”っていう設定そのものだと納得すると同時に、その表情の豊かさに驚き、毎回感動させられた。最後にAdamのこの顔演技を目に焼き付けようと、2階から必死に目を凝らしてAdamを凝視してました。

・T4U, Justinの一番の見せ所。もうすべてが好きです。全部が好きです。途中で「木を刈ったらボーナスももらえたよ」って歌うところでスティックでAdamの髪を刈る仕草をするんだけど、その時のAdamの首をすくめる動作と顔が良かった・・・!で、ちゃんとJustin@Angelの歌に合わせてノッてあげてるんだよね。ここも素敵だった。そうだよRogerはロックバンドのボーカルなんだよってまた改めて思いだした。

・Santa FeでCollinsがbrush the sauce onto the meatって歌うところのJustinのソースをなめる仕草と、その時の表情が今日はいつもより更にヤラしい感じだった。ヤラしいJustinも好き。

・Christmas BellsでCollinsが自分の盗まれたコートが売られているのを見てコート売りのGewnに泥棒め!ってつっかかろうとしているのを、Justin@Angelが「まあやだちょっと落ち着いて」って感じであたふたと宥めている姿が今日はとっても女の子らしくて可愛かった。

・Maureenのパフォーマンスの時、久々にJustinがちゃんと立っていた。日本公演では今回ほとんど座りっぱなしだったからね。やっぱり立っててくれた方が落ち着く。

・LVBではもうJustinがヘンでした。はじけたなあー。何がどうって書けない。ヘンな動きがありすぎて覚えきれない。でもyさんが日記で書いてくれたので思い出したんだけど、最後テーブルの上でJoanneとふたりで後ろからAnthonyを蹴ってたのが可笑しかった!なんだか奇妙なリズムに乗ってひたすら蹴る真似をしてて・・・。あまりに可笑しくてJustinを見すぎて最後にAndyとTellyのくねダンスを見れず。それはそれで残念。

・2幕は何があったっけ・・・。もうほんと忘れてきた。忘れたというか全7回の記憶がごちゃまぜになってます。強いて言うなら・・・この日はWithout Youにものすごく感動したのでした。歌詞が素敵なんだよね、この歌。しんみり聞いてたらものすごい泣けた。そして隣ではJustin@Angelが弱っていて、Collinsに向かって弱々しいながらも手を振ったりしていたAngelがどんどん弱ってそれさえできなくなっていく様子が悲しくてさみしくて、大きなCollinsに抱きかかえられるAngelが小さくて細くて頼りなくて、さっきまであんなに元気に飛び跳ねてAnthonyを蹴ってたのにって思うとやるせなくなって、結局Without You~Contact~ICYRまで号泣。咽び泣きました。うるさくてすみません>まわりの皆様。

・ICYRでcastが全員一列になるとき、Angelがいた場所だけ空欄になって、隣のGwenが横を向きながら首をゆっくり横に振るんだけどそれがまた悲しくて悲しくて。Angelが死んだこと、JustinのAngelをもう二度と見れないかもしれないこと、そんな舞台上の話と自分の現実での感情が交錯して涙が止まりませんでした。

・そのあとは比較的落ち着いて見れたかな。Goodbye Love, WTOは相変わらず素晴らしかった。最後FinaleでMichaelさん@Collinsに「俺に触るな」って肩を避けられたときのAdamの悲しそうな顔、そのあとでMichaelさんが仲直りだ、とハグしてくれたときのAdamの嬉しそうな顔、どちらもcuteでした。そして最後にみんなでMarkの撮った映像を見て、真中に集まって終了。


c0066171_133611.jpgCastが前に整列してお辞儀をした姿を見たら、今までのいろいろな思いが噴き出てきてもう感無量でした。2000年8月にRENTに出会い、しばらくはこのRENTを好きな気持ちを誰とも共有できなかった。それがこの作品を通してたくさんの人に出会い、今ではRENTを語り合えるたくさんの友達ができた。そんな人たちと一緒に最後の舞台を観れたことに感謝。
そして、2003年にSteve役だったJustinの踊りっぷりに惚れて、その後Angelに昇格してもそのままずっ~とbroadwayに出続けてくれたJustinが、ついに日本にまで来てくれたことに感謝。そして、Anthony & AdamというRENTのoriginal castがはるばる日本まで来てくれたこと。日本の過ごしにくい暑い夏にもへばらず、アンダーに任せることなく、毎夜毎夜素晴らしいパフォーマンスをしてくれたことに感謝。そんな感謝の気持ちをかみしめながら、カーテンコールのSOLを堪能しました。


で、そのあとは出待ちして、みんなで打ち上げに行ってAdamごっこ(笑)して。
劇場を出たらさっきまでの神聖な気持ちはどこへやら、ワイワイ騒いで赤坂での最後の夏を締めくくったのでした。
RENTの夏、終了!

仕事の後にRENTを観れる幸せ、
赤坂に行きさえすればRENTを観れる幸せ、
自分の日常の中にRENTがある幸せ、
そんな幸せを堪能した3週間でした。
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by reiko-204 | 2009-09-02 01:27 | 観-舞台観劇記 | Comments(2)
Commented by えりか at 2009-09-02 21:35 x
この夏はほんとにお世話になりました。
それにしても最後のLotteryはほんとにスゴイ人・人・人でしたね。
私は10時ちょっとすぎにサインアップしましたけど、500番がはじまったところでした。

1列目に座っていた皆さん、2幕はすごい涙でしたね。あー、それだけRENTに思い入れがあっていいなぁと思いました。
Commented by reiko-204 at 2009-09-09 01:15
>えりかさん、

こちらこそお世話になりました!
劇場が見える場所で働いているなんて・・・羨ましすぎ!
でも結局ラッシュは当たらなかったんですよね。。
残念ですね。
でも!千秋楽を一緒に観ることが出来てよかったです。

えりかさんもRENTにっていうかAdamに?ハマっているみたいで(笑)。
Adamは素敵でしたね、ほんとに。
日本に来てくれてありがとう!という感じです。


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