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リトルショップオブホラーズ


c0066171_20533816.jpg舞台:Little Shop of Horrors(翻訳公演)
日時:11/8/05(火)
劇場:青山劇場
座席:1階C列15番

キャスト:
Seymour  : 山本耕史
Audrey    : 上原多香子
Orin・他    : 越中睦
Mushnik   : 小堺一機
Ronnet    : 浦島りんこ 
Crystal    : Tina
Chiffon    : 尾藤桃子
homeless他: 結樺 健
homeless他: QOMO
AudreyⅡ  : 和田アキ子

今週の火曜日、Little Shop of Horrosを観てきました。
昨年の夏にNYで観て、作品そのものや楽曲がとても好きなタイプのミュージカルだった事、主演が山本君だという事でチケットを買った作品。出演者は上記の通り。この中で和田アキ子さんは声だけの出演なので、出演者はたったの9名。まさに少数精鋭という感じでした。以下、簡単に感想。




ストーリー

舞台はアメリカのとあるスラム街にある花屋。ムシュニクは廃業寸前の花屋の店主。幼い頃ムシュニクに助けられた孤児のシーモアは花屋で働く気の弱い青年。奇妙な植物を育てるのが趣味でオードリーに想いを寄せている。もうひとりの従業員、オードリーはかわいいけれどコンプレックスの塊で、シーモアに魅かれつつ、彼のような良い人間には自分は不釣合いだと考え、暴力癖のあるサディストのオリンと付き合っている。オリンはサディストの歯医者で、患者が歯の痛みで苦しむ顔を見るのが何より好きな変態。ある日シーモアが謎の中国人から$1.95で買った妙な植物を花屋の店頭に並べたところ、その珍しさに人が集まり店がたちまち繁盛するようになる。この植物をオードリーⅡと名付けて育てるシーモアは、ある日このオードリーⅡが人間の生き血でのみ育つ事を知って愕然とするが、自分の指を切って少しづつ血を与えオードリーⅡを育て続ける。そのうちエサが足りなくなり、オードリーⅡにエサを催促されるようになったシーモアはついに・・・!?
という感じのストーリー。最初は鉢植えに入っているオードリーⅡが、血を吸うごとにどんどん大きくなっていき、舞台の終盤にはステージいっぱいに広がっています。このオードリーⅡが口をパクパク動かしたり首を動かしたりします。


役者について

山本君:
冴えない青年役を見事にこなしていました。最初から最後までずっと猫背で、つまづいたりこけたりしながら舞台上をのろのろと歩いていました。大きな黒縁眼鏡をずっとかけていてずり落ちた眼鏡を直したり、ととにかく芸が細かい。頼りな~いシーモアで、あの精悍なトシ(by新撰組)はどこに?という感じでした。今回、前から7列目(C列なのに7列目だった・・・ちょっとショック)という素晴らしい席に座っていたのに、デカイ眼鏡のせいで彼の表情がよく見えなかったのがちょっぴり残念。歌も安定していて非常に聞きやすい。とにかくダメっぷりが徹底していてとてもよかった。

上原多香子ちゃん:
かわいい!細い!!これが最初の印象。テレビで見ていても美人だなあとは常々思ってはいたけれど、ほんとにほんとに綺麗なのです。しかもむちゃくちゃ細い。特に足!綺麗にすっと伸びた足が軽やかに舞台を歩く姿に見とれました。ずっと金髪のカツラをつけているのだけど、日本人がつけると似合わなくて仕方が無い金髪ウイッグも、彼女がつけるとなぜかぴったり似合ってました。肝心の演技と歌も、とっても良かったと思う。初舞台という事だけど、堂々としていたし。コミカルな演技をして観客の笑いを取るシーンもありました。ボケっとしていてどこか抜けているけれど憎めないオードリーになりきっていました。音程も多少ぶれたりしていたけれど、基本的にはクリアで透き通るような綺麗な歌声で、山本君と一緒に歌っている時なども心地良さそうに歌ってました。

越中睦さん:
最初出てきた時の印象は、「若っ!細っ!」。大丈夫??とちょっと心配に。最初の登場シーンで、I am a dentistと歌う時の、「ア、アーーーーーーイ アム ア デーンティスト」のアーという延ばし音が短くて、えええそれだけ!?と思ってしまった。これはCDのdentist役さんがあまりにも素晴らしい延ばし音を聞かせてくれるのでつい比較してしまってちょっと不満があったけど、その後は彼のdentistも変態さ加減満載で満足でした。特に死に行く場面でのテンションの高さと早口言葉と大きな動きには笑いました。

小堺一機さん:
演技が細かい!ちょっとした動きとか表情がコメディアンタッチでムシュニクなのに小堺さんそのものでした(笑)。NYで見たムシュニクはもっと悪人のイメージが強かったけど、小堺さんのムシュニクは人間がもつ卑しさも見せつつも、基本的には善人のような気がしました。

三人娘:
この三人娘はこの物語を通していろんな役割で登場します。ストーリーテラーだったり、町娘だったり、いろんな役割をこなしつつ、3人で綺麗にはもってバックコーラスをしたり話の展開を歌で説明してくれたりします。なのでとても重要な役どころだと思うのだけど、この3人のキャストさんたちはとっても歌が上手で、まさに影の大黒柱という感じでした。とにかくハモリが綺麗。

和田アキ子さん:
オードリーⅡの声が女性なの~!?って思ったけど、これはこれで面白いかも、と思った。和田アキ子さんの声は低音がきいているし、ドスのある声は迫力満点、ほんとに怖かった(笑)。で、自分のことを“アタシ”って言うのです。この人食い化け物のオードリーⅡがなぜか憎めないのもこのせいかも?「チョーダイ(エサを)、アタシハラヘッタ!」って言うオードリーⅡはかわいくも見えました。


その他思ったこと

歌詞の翻訳がとっても良かった。翻訳公演はなんだか作品に合わない歌詞になってたり、原詞を大幅にカットしてしまっていたり、微妙にニュアンスが違ったりすることが多い中、この作品の訳詞は作品にピッタリだと思いました。といっても元の歌詞を全部聞き取って理解しているわけじゃないけど(CDに歌詞カードが無い・・・)、でも雰囲気がぴったり。下町っぽさの出る庶民的な言葉使いだったり、語呂がよかったり、メロディにぴったりのっていたり。この日本語訳の歌詞カードが欲しいと思ってプログラムを買ったけど、載って無かった・・・。残念。

自分の周りの嫌な奴をこの世から消してしまいたいと思う弱い人間の心の隙間に入って、目の前に栄光や成功という名のエサを釣って悪の道に誘い込む、人食い植物の話という世にも恐ろしい話の割りに、物語り全体がカラっと明るいのが印象的な作品。特にクライマックスなんて「ありえない!」と笑ってしまう事間違いなしで、面白いミュージカルだと思いました。去年NYで見た時は理解できていなかった物語の細部が今回わかってよかった(笑)。
これまで見た日本語のミュージカルの中で一番好きな作品になりました。気持ち悪さとか違和感が無かった。
また見たいけど、チケ代が高いのが難点・・・。

公式HP

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by reiko-204 | 2005-11-12 20:39 | 観-舞台観劇記 | Comments(4)
Commented by sunsun at 2005-11-14 23:24 x
コンバンハ。観に行ったんですね。私も気になっていたのですが、チケット代高いのと、TVの宣伝番組を観て、NYで観たリバイバル版とあまりにも違うので辞めました。(私の思い込みが激しいのかも・笑)
reikoさんの聞いたCDってリバイバル版ですか?そのdentist,Douglasは私の大好きな俳優です。「LSOH」のリバイバルはオリジナルキャストで5回観ました。舞台ではCD以上に「I a~~~m」って伸ばして歌っていたんですよ。
Commented by reiko-204 at 2005-11-16 01:22
sunsunさん!こんばんはー。行って来ましたよ。確かにNY版とは大分違うかもしれません。全体的に若かったです、雰囲気が。そうです、リバイバル版のCDです。dentistのDouglasさんの“a~~~~m”いいですよね!本番はあのCD以上の延ばし音だったのですか!ものすごい肺活量ですよね。NYリバイバル版に思い入れがある場合は日本版は見に行かれないほうがいいかもしれませんね。。。
Commented by meguland97 at 2005-11-20 17:16
いいなぁ~!!うらやましすぎるっ!!!
私もこれだけのために帰国したかった、本気で。。。
翻訳、よかったみたいだねっ!竜真知子さんだったっけ?!私も一度お仕事させていただいたとき、本当にスゴイ人だと思いました♪今回のスタッフさんたちも私の好きな人たちが沢山いたので、本当に観たかったっ!!!
Commented by reiko-204 at 2005-11-20 20:58
えーーーフロリダに居るほうが十分羨ましいよー!
お知り合いの方たちなんですか?凄い!
もう少し安ければもう1回くらい見に行くんですけどね・・・。
なんでこんなに高いんだー日本での観劇は・・・。


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