舞台 :Jersey Boys(初)
日時 :11/23/05 Wed. 14:00~ 場所 :August Wilson Theater in NYC 席 :OrchL rowC seat7 $71.25 キャスト: Frankie Valli : John Lloyd Young Tommy Devito: Christian Hoff Bob Gaudio : Daniel Reichard Nick Massi : J.Robert Spencer Hal Miller(and others) : Tituss Burgess Hank Majewsli(and others): Steve Gouveia Bob Crewe(and others) : Peter Gregus Norm Waxman(and others): Donnie Kehr Joey(and others) : Michael Longoria Gyp DeCarlo(and others) : Mark Lotito Mary Delgado(and others) : Jennifer Naimo Lorraine(and others) : Erica Piccininni Francine(and others) : Sara Schmidt この舞台を見に行こうと思ったのは、browdway.comで見たopeningの映像(ココ)がとても好みだった事と、そしてこの数分間の映像の中で、聞き覚えのある音楽が何曲もあったからです。この秋にopenしたばかりの新作で、The Four Seasonsというグループの伝記ミュージカルであるということ、最近はやりの(?)、jukebox musicalであることという前知識のみで臨みました。でもなぜか、今回の旅行で絶対に見なければという意識があって、旅行数週間前からticketmaster.comで毎晩のようにチケットをsearchしたのですが、メザニンの後ろの方しか空席が無く、買い渋っているうちに出発数日前にはメザニンの最後列しか残っていないような状態になり、もうあとは現地で当日券や売れ残りにかけるしかないと覚悟を決めていました。ところが出発日当日の夜中に時間潰しのためにふらっと立ち寄ったticketmaster.comで、ものすごい端だけどオーケストラC列が空席でヒットし、小躍りしながら(?)この席を押さえたのでした。今から思うと、この舞台にとても縁があったのかもしれません。なぜかというと、初めて見た舞台なのにものすごく気に入ってしまったからです。My favoriteであるRENTでさえ、初回はよくわからなかったし、Wickedも話の流れがわからないところが多々あり消化不良でした。初めて観てガツンと頭を殴られたような衝撃と共にものすごく感動して心に残った舞台は私にとってこれまでのところThe Music Man, AvenueQの2本のみだったのですが、このJersey Boysが、晴れてAvenueQに続くことになりました。それくらい気に入ってしまったのです。 ストーリーは、broadway.comの紹介文を借りるとこんな感じ。 Jersey Boys is the story of how a group of blue-collar boys from the wrong side of the tracks became one of the biggest American pop music sensations of all time-Frankie Valli and the Four Seasons. They wrote their own songs, invented their own sounds and sold 175 million records worldwide-all before they were 30! NJに住むTommy, NickがFrankieと出会ってバンドを組み、活動しながらもバンドには何かが欠けていたとき、Bobがこのグループに出会い、Frankieの美しい歌声に魅了されてこの声に見合う曲を書きたいと思ってバンドに入る。しばらくは他の歌手のバックコーラスをしていた4人だが、1962年のある日、Bobの頭にふとメロディーと歌詞が浮かび、15分で書き上げた曲が大ヒットとなり、舞台の台詞を借りると、“the whole world exploded”したのです。それが名曲”Sherry”でした。その後、Big Girls Don’t Cry, Walk Like a Manと立て続けにヒットを飛ばした彼らは、ヒットチャートの1~3位を独占するという快挙を成し遂げ、スターへの階段を登っていきます。ところがこの成功がずっと続くはずはなく、結局は金銭問題、精神的問題等で4人はバラバラになっていき・・・。と、かいつまむとこんな感じのストーリーでした。 作品として私がとてもよかったと思うのは、このThe Four Seasonsというグループの生い立ちを淡々と見せるだけではなくて随所に色々な工夫がされていた点です。舞台の上部にはポップな感じの絵がよく出てきて、これが60年代という時代を反映しているようにも見えました。役者さんがそれぞれ登場人物を演じながら、ナレーションも担当するのですが、これがひとりではなく4人が代わる代わる担当していて、4人それぞれの視点からの語りが聞けたのも新鮮でした。本物のThe Four Seasonsの当時の映像を流したり、うまく言葉にはできないけれどとにかくわかりやすかった。次々とシーンが変わるけれど、うるさ過ぎずテンポ良く進んでいくし、物語の核となる4人のメンバーの他に、要所要所で重要人物を演じるTituss Burgessもとてもいい味を出しているし、とにかくすべてが心地よかったです。 そして何よりよかったのは、キャスト!!私はもともと、しっとりした音楽よりノリのいいリズミカルな音楽とハモリが大好きなのですが、この舞台の音楽は正にそれ。身震いするほど気持ちの良いハーモニー全開だし、ノリもいい。そしてFrankie役のJohn Lloyd Young の声がすごい!!!この人の歌声を聴くだけでも$100出す価値アリ、と思いました(私は$100出してないけど・・・笑)。この人の裏声(ファルセット・・・っていうんだっけ)が物凄く綺麗で、何度もゾクゾクしました。これまで低くて深い声が大好きだったのだけど、この人のような高い裏声も素晴らしいなあと感じました。 他の3人ももちろん素敵でした。John Lloyd Youngに歌声に合わせて後ろでハモリをする彼ら。途中でベルトーンのように、少しづつハモっていく場所があって、もう本当にゾクゾクワクワクしっぱなしでした。さらに、ちょっと古臭いようなダンスがとてもよかった。このダンスも60年代という時代を表しているような気がしました。 客層は圧倒的に中高年が多かった。というかほとんど中高年でした。60年代にまさに現役でThe Four Seasonsを聞いていたぞ、という感じのおじさんおばさんが沢山。それなのにめちゃくちゃノリが良くて、曲の冒頭が流れるだけで拍手と歓声が沸き起こった。そして、私も知っている曲が沢山ありました。ほとんど、どこかで聞いたような曲で、それだけこのThe Four Seasonsの曲が世界に浸透しているんだなあと思いました。最も有名と思われる、Can’t Take My Eyes Off Youに至ってはこれまでに200以上のカバーバージョンが発表され、“最もよく演奏される曲トップ10”に入っているとの事ですがそれも納得。私もこの曲が元はといえばThe Four Seasonsの曲だとは知りませんでした。 舞台の最後の最後で、The Four Seasonsの4人が一言ずつ心情を言うのだけど、ここでのBobの言葉がすごく印象的だった。いい事を言っているわけではなくて、ジョーク的にユーモアたっぷりに言うのだけど、それがとても的を得ているからイヤミっぽくない。観客を笑わせつつ、舞台を締めくくるいい言葉だと思いました。そのあとの一番最後のナンバー、Who Loves Youでの最後の最後の4人のハモリは圧巻でした。 終演後、たまたま同じ舞台を見ていたMGさんと劇場を後にして歩き出してみたものの、どちらともなく「出待ちしていく?」と言い出し、劇場に戻りました(笑)。びっくりしたのは、この客層なのに(=中高年ばかり)、出待ちしている人が沢山いたこと!年代の高い客層の時は出待ち人がほとんどいないようなイメージだったのですが(The ProducersとかAvenue Qとか、ほとんど誰も待っていなかった)、この舞台は出待ち人がわんさか。それもオバサマばっかり!!なんか嬉しいな。というわけで私たちふたりもオバサマに混ざって出待ちすること数十分。無事主役の4人に会え、うち3人のサインと写真をゲットしましたよ。一番感じがよかったのはBob役のDaniel Reichard。すごくフレンドリーでした。この人、どこかで見たことがあるような気がするのだけど最後までわからず・・・。今もわかりません。Frankie役のJohn Lloyd Youngは、もう少し年がいっているかと思ったけど、face to faceで会うと意外と若いな、という感じ。後に、20代後半と判明。私と同じくらいの年だとわかって、逆に尊敬してしまいました。この年でこの貫禄が出せるなんて、という感じ。この人がいる間に、是非もう一度この舞台を見に行きたいと思うのだけど・・・いつまでいてくれるか心配です。 前から3列目というステージに近い席で、この舞台をオリジナルキャストで観れたことが本当に幸せだと感じました。大満足の舞台でした。 Jersey Boysの映像がコチラ↓で見れます。 Jersey Boys公式サイトはココ Broadway.comのopeningの様子はココ Broadwayworldの映像はココ
by reiko-204
| 2005-12-25 23:15
| 観-舞台観劇記
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Comments(2)
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はる
at 2007-03-23 01:29
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この間mixiの方にreikoさんが「以前観た…」と書かれてたので、観劇記探しちゃいました(笑)reikoさんはTittusのパフォーマンス観られたんですね。羨ましい。私が去年の夏に観たとき彼既に降りてました(>_<)。彼今度リトル・マーメイドにセバスチャン役で出るそうですよ。
>ノリのいいリズミカルな音楽とハモリが大好き 私もです!本当に聞いてて心地よいハモリがたまりません。個人的にはDaniel君の爽やかボイスにハマってるんですが(爆)「SUMMER」のパートは本当に聞いててワクワクしっぱなしですよね。 ラストの「Who Loves You」の場面では何気にNorm Waxman役のDonnie氏が舞台端でドラム叩いてるんですが、彼カーテンコールの時もちゃんと最後まで叩いてくれてるんですよ!!ギターもキーボードも弾けるし、何でもこなせちゃう人みたいです。 出待ちでは出演者の親くらいの年齢の方たちまで待っていて、本当に凄いですよね。Tommy役のChristianも凄く優しいんですよぉ。一人一人に凄く丁寧に接してて。スタッフにも優しいし。Daniel君はお姉さんが東京にいるらしいです。彼は以前に何作品がオフ作品に出ているので、もしかしたら何か観てらっしゃるのかもしれないですね。
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reiko-204 at 2007-03-23 22:55
>はるさん、
あれっ!私の表のブログ、ご存知でした? 裏(mixi)とは連動させてないから・・・びっくり! しかもよくこんな昔の記事を引っ張ってきましたね(笑)。 そうそう、open直後に運良く見れたのでね、originalで観てるんですよ♪えへ。まだトニーとる前でしたが、すっごい盛り上がってましたよ~ Tittusは実は以前Good Vibrationsで観ていたので贔屓目かもしれません。 Daniel君って誰、と思ったらBob Gaudio役の人か! あの人、ほんと爽やか!しかもスウィートですよね~。 Summerってどんな歌でしたっけ?私は彼の歌うCry For Meがすごく好きです。あの声でI cried for you, now cry for meなんて歌われると、もうーいくらでも泣くわって感じ(←バカ) 私はまだ2回観ただけなので、はるさんのように細かいところまで目が行っていなくて、ほとんど主役の4人しか観ていないのだけど、他にもいい役者さんがいっぱいいるんですね。originalがいるうちにもう一回観たいなあ・・・。
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