カテゴリ:本-読書記録( 24 )

ニューヨークのとけない魔法

ニューヨークのとけない魔法
岡田光世著

ニューヨークに暮らす著者の、ニューヨーク生活を垣間見れるエッセイ本。
小さな小さなエピソードが数十本入って一冊の本になっています。
これは私が3月NY旅行が決まって心が浮かれていた時に、友人が貸してくれた本。
いいタイミングだったのでその時読んでいた本(実はこれがあまり面白く無く・・・今も中断中)を中断し、一気に読んでしまった。

ニューヨークという街そのものよりは、ニューヨークで出会った人達とのエピソード集で、その一話毎に、英文と訳文が一文付いていて、英語の勉強(?)もできる一石二鳥本。とはいえ、その英文はその状況下でこそ出る一文なので、まあオマケ程度に考えた方が無難だと思ったけど。

エピソードは全てほほえましく読むことが出来る。書き方とか、物事の見方がすっごく女性的な人だなあと思った(著者は女性だけど)。でもこれを読むとNYがどれだけ素敵な町なんだろうかと錯覚してしまう人が多く出る気がするなあ。実際はもっと汚い(いろんな意味で。町も、物事も、人も)ところもいっぱいあるのになあとも思った一冊でした。NYはプラスとマイナスが混在しているから刺激的で楽しい街なのです、少なくとも私にとっては。
Anyway, it's worth reading to feel a daily life in NYC.
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by reiko-204 | 2007-03-30 00:04 | 本-読書記録 | Comments(4)

燃えよ剣 下

燃えよ剣 下
司馬遼太郎著

下巻では、もう沖田総司は病気になってしまい、近藤勇も途中からいなくなってしまうので、もうほとんどずっと土方歳三の話になっています。新撰組の仲間が次々と斃れていく中、彼ひとりがどんどん戦争に勝っていく様を読むのは非常に気持ちがいい。最後まで、政治ではなく喧嘩士として生きようとした彼の潔さというか男らしさがとっても魅力的に書かれている本だと思う。この本を読めば大多数の人はトシのファンになるに違いない、と思った。これは史実に基づいた小説だけど、実際のところはどうだったんだろうな。
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by reiko-204 | 2007-03-24 00:15 | 本-読書記録 | Comments(0)

今月読んだもの

スナーク狩り
宮部みゆき著

お正月に祖父母宅に行った際、「捨てる予備軍」本の中にあった一冊。帰りの新幹線で読もうと何気なく貰ってきただけ・・・なのですが面白かった!珍しく新幹線では一睡もせず4時間読みふけってました。宮部作品はこれが初。本も映画もこれまで一度も見たことがありません。でもこの本が予想以上に面白かったので他の作品も読んでみたいなと思った。
ある一晩の話なのだけど、過去の回想シーンが織り込まれていて話がどんどん膨らんでいく。一方でその当夜のことも進んでいくので、登場人物たちの過去も、未来も、両方が気になって仕方が無い、そんな感じ。スピード感満載で一気に読みたくなるので読後は若干の疲労感があったかな。


雪が降る
藤原伊織著

これは年末に読んだ『テロリストのパラソル』と同じ主人公が出てくる短編が入っているというので読んでみた。1冊の本に6本の短編が入っていたのだけど、サスペンスで短編というのはどうも中途半端でおもしろくない。ひねりが少ないし、読後「え、これだけ?」と思ってしまうほど、あっけなく終わってしまう。物足りなかったなー。今度はこの人の長編サスペンスを読んでみたい。


燃えよ剣 上
司馬遼太郎著

言わずと知れた司馬遼太郎さんの新撰組もの小説。上下2冊読みきれるかと思ったけれど上までしか読めなかった。この作品は以前(っていっても当時は大学生だったからもう6-7年前だな)読んだのだけど、去年『竜馬がゆく』を読んで再度読みたくなったもの。同じ時代を生きた人達の異なる立場からの時代を見る目線を体験したくて本棚の奥から引っ張り出してきた。捨ててなくてよかった。この本は、局長の近藤勇ではなく副長の土方歳三が主人公なので、読者の視点もやっぱりトシよりになる。トシの多摩の百姓時代から京都でその名を恐れられるようになるまでと、新撰組の誕生とその活躍する様子が描かれています。
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by reiko-204 | 2007-01-31 00:00 | 本-読書記録 | Comments(0)

2006年に読んだ本の記録

2006年に読んだ本の記録(as far as I remember)

沈まぬ太陽 1~5
山崎豊子著

山崎さんの本は「大地の子」以来2作品目。「沈まぬ太陽」は日本の大手航空会社を舞台としたノンフィクション。有名な作品ですよね。ずっと読みたいと思いつつ、5巻もあることに抵抗を感じてずっと手をつけていなかったのだけど、ついに着手。読み始めるとおもしろいのであっという間に進みました。
固有名詞を変えてはあるものの、事実に沿った話であり、恐ろしい思いで読みました。大企業の内実はどこもこんな調子なんだろうか。それともごく一部がこうして腐敗しているだけなんだろうか。奇しくも、一昨年だった記憶があるけれど、このモデルとなった企業の様々なトラブルが大問題になっていたので、余計空恐ろしく感じたものでした。


ALIVE
Piers Paul Read著

my favorite movie「ALIVE / 邦題:生きてこそ」の原作。1972年南米で起きた飛行機事故の事実を伝えるノンフィクション小説。
 2001年の語学留学先の学校の英語の授業で映画の話題になったとき、my favorite movieとしてこの映画について話をしたときに、先生が映画も良かったけれど小説の方がもっと詳細で素晴らしいよ、と教えてくれて、本の存在を知ったのがきっかけでした。帰国後1年くらい経ってから、先生が「たまたま本屋で見つけてreikoを思い出したから」とわざわざ国際郵便でこの本を送ってくれました。そんな先生の心配りに感激して、すぐに読み始めたのだけど、かなり分厚いこの作品。1/3ほど読んだところで挫折し、そのまま放置状態になっていたものを、一昨年の年末の大掃除の際に見つけて、2006年2月頃から再チャレンジ、もう一度最初から読み始めたのでした。
 最初は状況説明や墜落した飛行機の機種、飛行予定地の地理的な話題が多くてなかなか進まなかったのだけど、ちょうど半分くらいから俄然面白くなってきて後半はかなりのハイスピードで読み進め、ついに読破。学校の課題でもないのによく頑張った、私!とはいっても1冊読むのに3ヶ月くらいかかったのだけど(笑)。とは言え、映画では触れていなかった問題や、登場人物一人一人の話が委細に記されていて実際にはこの本にのめりこんで読んでいました。墜落事故が起きてから彼らが生還するまでにあった様々な問題も、映画よりずっとリアルで、でもだからこそ生還した時の描写には思わず涙がこぼれました。あまりにも感動したので翻訳してやろうかと思ったくらい(できるかできないかは別として)ですが、なんと既に訳本が出てました・・・。それならそれで先にこちらを読めばもっとスピードが速まったのに!足掛け4年(1度目に挫折した時から数えて)くらいかかっての1冊でした。


プラハの春 上、下
春江一也著

これは夏にプラハに行くことになって情報収集している時に知った小説。1968年のチェコスロバキアの『プラハの春』と呼ばれる民主化運動が、ソ連により弾圧されるまでの一連の様子を、在プラハ日本大使館の若き外交官と、東ドイツ人女性との恋愛を絡めて描かれた作品。当時実際に外交官として当地に赴任していた著者の体験を元に書かれているフィクションだけれど、事実が多分に盛り込まれているのでとても説得力があって引き込まれた。チェコという国と、周辺の旧社会主義国の歴史的な側面を知ることも出来たし、チェコの首都プラハの街の様子や地理的な知識を得ることもできた。歴史小説としても、恋愛小説としてもとても面白かった。


ベルリンの秋 上、下
春江一也著

「プラハの春」の続編。チェコスロバキアの民主化運動がソ連によって弾圧された直後の1969年から、1989年のベルリンの壁崩壊までの20年間を舞台とした作品。主人公は前作から引き続き外交官の堀江亮介で、また彼の恋愛と社会主義崩壊までの共産圏国家の歴史的事件が描かれています。前作よりも舞台が大きくなり時間軸も長くなるのでちょっと掴みにくい点はあったものの、だんだんと話が自分の知っている現代へ向かってくるので興味深くもありました。ちなみにベルリンの壁が崩壊した当時私は小学校高学年だったので、実はあまり覚えていないのですが。事件の大きさは全く理解できていなかったし。


竜馬がゆく 1~8
司馬遼太郎著

言わずと知れた幕末明治維新の立役者坂本竜馬の一生を追った小説。
面白かった!!!夢中になりました。これまで新撰組ものの小説は何種類か読んだことがあったのですっかり幕府側の目線になっていたけれど、これを読むと逆側の事情も詳しくわかってああやっぱり歴史はなるようにしてなるんだなあと思いました。坂本竜馬という人がとにかく魅力的に描かれていて、もっと知りたい、という気持ちになります。
私は高校時代、歴史がとても苦手でした。世界史に関してはもう全くお手上げ(カタカナが覚えられない)、日本史についても暗号や歴史的事件を丸暗記するだけで、なにがどうなってそうなるのかなんて考えたことも無かった、というか考える余裕がありませんでした。でもこうして歴史小説を読むと、教科書で読んだ出来事の裏面や側面がわかるだけではなく、歴史という流れが理解できるようになって、あれだけ苦労した「丸暗記」が一瞬でふっと頭に入ってくることに驚きました。小説ではあるけれど決して軽んじてはいけない気がします。少なくとも私にとっては、学校で読む教科書より、ずっとわかりやすかったし、愛着を持って日本史を考えることができました。また違う目線での幕末小説を読みたいなあ。


テロリストのパラソル
藤原伊織著

この本、めちゃくちゃ面白いです!あまりに面白くて、年末に2日で読み終えてしまったほど。
新宿のアル中バーテンが爆弾テロに遭遇し、そこから生活が急転する。彼がひた隠しに隠している20年前のとある事件の関係者がこのテロの犠牲者になっていたことから、過去が浮き彫りとなり、疑いが彼に向く中、真犯人を見つけ出す、という話。いろいろなエピソードが次々とつながって、過去の事件との関連性がうっすら見え始めると、もう続きが気になって仕方が無い。主人公はアル中の中年おじさんなのに、なぜかもの凄くかっこよく見えるのも著者の力量なのかな。史上初の江戸川乱歩賞、直木賞のW受賞作だそうです。



本を読む時間がなかなか取れないけれど、今年も出来る限り活字から離れないようにしないとね。何を読んだかどんどん忘れていくので、今年から、防備録として読んだ本の記録をつけていこうと思います。オススメの本(できれば小説)があったら教えてください。
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by reiko-204 | 2007-01-08 20:55 | 本-読書記録 | Comments(4)