2014年7月に読んだ本

7月に読んだ本

自分のための読書記録シリーズ。

殺意・慟哭 乃南アサ著

内容(「BOOK」データベースより)
『殺意』は、加害者・真垣徹の独白で綴られている。内なる大輪の花に魅せられ、彼は「殺人者」になる。『鬼哭』は、被害者・的場直弘の独白で綴られている。それは刺されてから死ぬまでの3分間の意識の流れ。「おそらくミステリー史上、かつてない試みであろう。…エンターテインメントの域をはるかに越え出た力業である」と評された異色作。

感想:
この本は、読み終わるまでに非常に時間がかかりました。amazonのレビューなどを見るとそこそこいいのだけど、私にはこの本の良さが分からなかったな〜。とにかく話が一向に進まない。登場人物も少ない。そもそも主人公の独白という形式なので、話に広がりがない。奥行きはあるんだけど、奥深すぎてクドく感じてしまう。読み始めたからには最後まで、と自分を奮い立たせるようにして読んだ一冊でした。乃南アサさんの本は以前にも読んだことがあり、その時は結構楽しく読んだはずなのにおかしいな〜。近いうちにこの人の他の作品を読んでみようと思ったのでした。

ルパンの消息 横山 秀夫 著

内容(「BOOK」データベースより)
十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。

感想:
これは面白かったな〜。特にこれの前に読んだ本があまりにも暗かったので、このサスペンス調の本が非常に読みやすく感じてしまった。先が気になる、犯人が気になる、だからどんどん読めてしまう、そんな感じ。ラストがちょっと呆気ない気もするけど、3億円事件に絡めてあるところとか、実際にあった未解決事件が出てくることでリアリティも出てとても面白く興味深く読めました。


ピリオド 乃南アサ 著

内容(「MARC」データベースより)
離婚して一人暮らしを続けるフリーカメラマン宇津木葉子のもとに、大学受験を迎えた甥の彰彦とその妹理菜がころがりこんできた。そんな時、不倫相手である杉浦の妻が殺されて…。日常に倦んだ心のカタルシスになる静かな物語。

感想:
乃南作品のリベンジ。この本はまあ興味深く読めました。ミステリーものではなく、独身フリーカメラマンの主人公の日常を淡々と綴ってあるのだけど、彼女を取り巻く周囲の人たちとの関わりを通して、彼女の日常や心が乱れたり持ち直したり…そんな様子が淡々と綴られていました。ただ、人間のものすごく嫌な部分を敢えてフォーカスしてるのかと思う位、嫌な人たちが出てきて、ゲンナリしてしまう部分はあったかな。とにかく全体的に暗くて重い作品。


風紋 (上)(下) 乃南 アサ 著

内容:
母親を殺された女子高生を中心に、被害者家族、加害者家族双方の視点から、事件後から裁判終わるまでの生活や心理的変化を描いた作品。

感想:
乃南作品再リベンジ。
これは面白かった!一つの殺人事件からストーリーが始まるのだけれど、よくある犯人探しの話ではなく、遺族を中心とした周囲の人たちが主役となり彼らの心理的変化が非常にリアルに書かれている話だった。とにかくリアル。相変わらず人間の心の卑しい部分が生々しく書かれていて、決して楽しい気分になるものではないけれど、いろいろと考えさせられることは確か。そういう意味で、「面白かった」。3日間で2冊読み切るスピードで読んでしまいました。
by reiko-204 | 2014-08-10 09:00 | 本-読書記録 | Comments(0)


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