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2002年10月24日(木) NY6日目

10月24日(木) 第6日目


今日の予定

今日の予定は、NJのモールへ行く事。
私はNYへ行くと、必ずNJにも足を運びます。
理由は、大昔にNJに住んでいたので、あつかましくも未だにmy townと思っていること。
さらに大都会のNYとは違って、住宅地のNJは
アメリカの日常が垣間見れるところ。
そんなわけでNJにも必ず訪れます。

とは言っても、東京のように電車やバスなどの交通機関が発達せず車社会のここアメリカにおいて、
ひとりでNJを散歩するのは並大抵のことではありません。
レンタカーでも借りないと無理ですね。
今まではNJのホテルに泊まって、近くをブラブラしたりしていましたが、
今回は「初全日程NYC泊まり」なので、それも無理。
そこで私は事前にport authorityのバスチケット売り場のおばさんに、NJのとあるモールへの行き方を聞いていました。
するとバス1本で行けるとのことだったので、このモールに行って、
モールの中を存分に散策しながらそこまでの景色をバスの中から楽しむ事にしたのでした。


●初!ダイナーでの一人食事

というわけで今日はNJへ向かいます。
もちろん、出発はport authority bus terminal。
7時に起床、8:15に出発。何も冷蔵庫になかったので、
今日もport authorityのau bon painで朝食を取ろうと思って出発しました。
と、port authorityまでの道のりに、コンドのオーナーさんから教わった
ダイナーの前を通り過ぎました。
「せっかく通りかかったのだから、ここでご飯食べてみようかしら」と思いつつ、
“ダイナー”には入った事がなかったので、ちょっと躊躇しました。
場違いかも?こんな小娘が行ったら浮くかも?怖い人ばっかりかも?と、ちょっと不安が頭をよぎりましたが、
夜中じゃないんだから大丈夫だよねって自分で思い直していざ入ることに。
ダイナーっていうのは、ファーストフードのようにセルフサービスのところではなく
、ウェイターやウェイトレスがサーブしてくれる簡単なレストラン。
レストランというよりも
大衆食堂って言ったほうが近いかもしれません。
アメリカの映画を見るとよく出てきます。
ふと思いつくのは、『チョコレート』に出てきたあのハンクがチョコレートアイスクリームを食べるお店。
別の言い方をすればハル・ベリーが働いていたお店。
あんな感じです。(ところでこの邦題のつけ方って最低ですよね?原題から遠すぎ)

ダイナーに入ると、店員さんが寄ってきて、「一人?じゃその辺に座って」と言ってきました。
ふと隣を見ると、同じコンドの隣の部屋に泊まっている夫婦(?カップルだったかも?)が朝食を取っていました。
ちょっと挨拶を。コンドでめったに会わなかったのにこんなところで会うなんて不思議。彼らは今日これから帰国だとか。
さて、メニューを見るとすごくいろんなコンボがあって、その中から一番軽そうなものを選びました。
中身は、ソーセージ、egg, ベーコン、トースト、コーヒー、オレンジジュース。
これが一番軽いのかっていう感じですが一番軽そうでした。
eggは
調理方法を聞かれるので、目玉焼き、とかスクランブル、とか好きなのを伝えます。
私は無難にスクランンブルにしておきました。
オーダーすると、すぐにコーヒーが来ました。
コーヒーを大きなマグになみなみと注ぎ、そのあとポケットから、大量の砂糖とミルクを置いていきました。
5~6個づつ。いくらコーヒーおかわり自由といってもこれは置いていき過ぎじゃ?
そのあと朝食を運んできてくれた時も、ウェイターの兄ちゃんこれでもかってほどのジャムとバターを置いていきました。
ある意味太っ腹。
味はフツウ。コーヒーがマズイ。一番“普通な”トーストだけを完食し、あとは残してしまいました。
チップを含め$6をテーブルに置き外に出ました。
いろんな人がいておもしろかったです。
なんだか一人でぼーっとゆっくり食べていたら結構な時間をダイナーですごしていました。1時間くらいいたみたい。
ものすごく庶民的で、数日前に行ったess-a-bagelとかに比べたらお店も汚いけど、治安は全然心配するものではなかったです。
※9:00 BF @ Westway Dinner @ 8th Ave and 44st : トースト、スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン、オレンジジュース、コーヒー


●待ちぼうけ

9:30頃、port authority bus terminalに着き、NJのモールまでのround-trip のチケットを買って言われたゲートに行くと、
ちょうどバスが出たばっかりで、一足違いで次のバスを待つ羽目になってしまいました。
次のバスは40分後です。はー惜しい。
バスを待っている間、ひとりの黒人のおばちゃんに話しかけられました。
「ねえ、バスでcashって使えるのかしら?私チケット持ってないんだけど??」
こんな見るからに観光客の日本人に聞くかねえ、普通・・・と思いつつ、
下手な事は言えないので、住人じゃないのでわからないです、ごめんなさい、と無難に答えておきましたが。

2002年10月24日(木) NY6日目_c0066171_05563004.jpgさて、珍しくバスは時間通り到着し、モールに向かって出発。
モールまでの道のりを、バスの窓から楽しみました。
NJ側に渡ってから、ハドソンリバー沿いを走ってくれれば素晴らしいNYの摩天楼が楽しめるのだけど、
このバスのルートは少しだけハドソンリバー沿いを走った後、すぐ住宅地の中に入ってしまったので、
NYの景色を楽しめたのはほんの一瞬でした。
それでもその一瞬を逃さず、ちゃんと写真を撮りました。
それが隣の写真。窓のくもったガラス越しなのであまり綺麗には取れなかったのが残念です。

住宅地に入ってからも、ずっと景色を見ていたのですが、同じNJとはいえ、錆びれているような町、高級住宅地風な町、といろいろありました。多くの家がハロウィンの飾り付けを楽しんでいて、あーアメリカだ、とまたまた嬉しくなってしまったりしたのでした。


●買い物開始♪

さて、11時頃、目的地のGarden State Plaza Mallにたどり着きました。
とにかく巨大なモールなので、ほとんど駆け足で、お店も厳選して見て回りました。
11時~15時まで一心不乱にモール内を駆けずり回っていました。
やっぱり日本に比べて安いし、
アメリカならではの店内のディスプレイを見たり、雑貨を見たりするのは、
私にとって至福のひとときです。
このモールに入っているお店は、もちろんマンハッタン内にもありますが、人の混雑の仕方が違うので、
NJまで足を運んだ方がゆっくり見れます。
たとえば、今話題のH&Mなんて、マンハッタンの5番街にドーンとできたビル内は人であふれかえっていて、
このあいだ夕方に行った時はfitting roomの前は長蛇の列でしたが、
ここNJのモールしかも時間も午前中と来れば、店内に人が数名程度。もちろん試着室も余裕で入れます。
とはいえ、ここまで来るのに時間がかかるのですが(笑)。

今日もいろいろ買い物をしましたが、一番気に入ったのはタオル。
専門店ではなく、Macy'sというデパートの一角に、holidays用の生活雑貨売り場があって、そこで見つけました。
アメリカというのはとにかくシーズンものの雑貨が日本に比べてずっと種類も豊富な気がします。
この時期は、来週に迫ったハロウィンと、来月のThanksgiving
そしてアメリカ人にとって一番重要なイベントではないかと思われる(?)クリスマスと、
3種類の雑貨売ってあってなんだか得した気分。
ここで私はクリスマス用のハンドタオルとバスタオルのセットを買いました。
シンプルだけど、すごくかわいいのです。
タオルが一枚$6.99(=\850)と値段もお得。
いいもの買っちゃった~


●Panda Express

さてさて、いくらbig breakfastを取ったからと言って、さすがに15時くらいになるとお腹がすいてきました。
で、フードコートへ。
フードコートとは、モールの中に設置されている大きな広場で、テーブルと椅子が並んでいて、
その周りにずらっと店が並んでいる場所の事。
好きなお店の好きなごはんを買って、テーブルで食事できるようになっています。
多数のファーストフード店の中に、Panda Expressを発見。
ここは
中華料理のファーストフードで、アメリカ人にも人気のお店。
毎日ハンバーガーとかピザばっかりだと、ムショウにゴハンものが食べたくなるのが私たちアジア人の常。(?)
というわけで迷わずPand Expressへ。
ショーウィンドーにいろんな種類の中華料理が並んでいて、好きなものをオーダーする仕組みになっています。
マクドナルドの「○○セット」のような感じで、
ここPanda Expressでは「2items combo」とか「3items combo」というセットがあって、
字の通り好きなおかずを2、ないしは3種類選んで、主食のrice/noodle(チャーハンかヤキソバ)がつくセット。
一番軽くて値段も安い2items comboにしてこの量です(↓)。すごいでしょ?

2002年10月24日(木) NY6日目_c0066171_05595550.jpg
2002年10月24日(木) NY6日目_c0066171_06000088.jpg
ものすごくお腹がすいていた割りに全然食べきれず。
が、実はデンバー留学時代、私は一度この2itmes comboを完食した事があるのです。
我ながらこわい。
※15:00 Lunch @ Panda Express: 2items combo + diet coke( orange flavored chicken, beefと野菜の炒めもの、チャーハン)



●  待ちぼうけ②

さて、この日の帰りがまた大変なのでした。
今日の夜は20時~、ミュージカルLion Kingを観劇する予定でした。
このミュージカルだけはどうしても見たくて、日本からS席を購入して臨むという力の入りようでした。
インターネットでチケットを購入したので、チケットそのものはまだ手元にはなく、
受け取り方法は当日開演前にbox officeで予約ナンバーを伝える、というものでした。
昨日のこともあるし(渋滞に巻き込まれた)、今日こそは余裕を持って行こうと思っていました。
かなりの量を買い込んでいたので、一度コンドに戻って荷物を置いて、ちゃんと服も着替えて行こう、と。
このモールからマンハッタンに帰るバスは1時間に1本しかなく
タイムスケジュールは17:10, 18:10, 19:10・・・となっていました。
たとえば18:10のバスに乗ったとして、約1時間でマンハッタンに着くので19:10着、コンドに戻って荷物を置いて劇場に向かうのは少し忙しいけど可能ではありました。
が、やっぱり渋滞が怖いので17:10のバスに乗ることにしました。
逃すわけには行かないので、17時ちょっと前にはもうバス停について、17:10発のバスの到着を待っていました。

が!!
待てども待てども
バスは来ないのです。
17:15になっても、17:30になっても来ない。
さすがにこれは遅れすぎだろう、と思ったけど、でも来ないものは来ない。
タイムスケジュールにも「変更あり」とは書かれていない。
えーもうどうなってんの!?と、ものすごくイライラしてバスを待つこと1時間15分。
ついにバスは来たのです。
時既に18:15!!
17:10のバスが遅れに遅れて18:15になったのか、はたまた17:10のバス自体が運休だったのかわかりませんが、
とにかくマンハッタンに戻るバスは18:15に来たのでした。

さらに!!!
このバス、お約束通り渋滞に巻き込まれたのです!!なんてこと!
なんとなんと終点port authority bus terminalに着いたのは19:45なのでした。
もちろん、コンドに戻って荷物を置いて着替えるどころではない。
ダッシュで劇場に向かいます。
ありがたいことに、ライオンキングを上映しているNew Amsterdam Theaterは42stのbet. 8th Ave +broadwayにあるので、
同じ42st, 8th Aveにあるport authorityからたった1ブロック先なので、なんとか開演に間に合わせる事が出来たのでした。


● 大感激Lion King


とにかく息せき切って
boxofficeに駆け込みました。
開演まであと15分。チケット受け取り人が来ないのでキャンセル扱いになって、
キャンセレーションラインに並んでた人たちに席が渡っちゃってたらどうしよう・・・
っていう不安を抱えつつboxofficeに入ったのですが、そんな心配は無用でした。
時間ぎりぎりに来た、同じくチケット受け取りの人たちでboxoffice内はごった返していたのでした。
あーよかった。
列に並んで一息ついていると、スタッフのアジア系の兄ちゃんが、“hey! 寒いの?exciteしてるかい!?”ってノリノリで聞いてきたので、
" Yeah! so much!!"とノリノリで返しておきました。

ライオンキングは、もう
サイコーでした。
私が初めて劇団四季のライオンキングを見たのは今から約1年前、2001年の12月。
その時から、ずっと本場のライオンキングを見たいと思っていました。
今回のNY旅行を決行すると決めた時、
これだけははずせない、とライオンキングのチケットを日本で取ったのもそんな流れからです。
席はとにかく近くでみたい、という思いから、
予約時に残っていた中で一番舞台に席近かった、前から2列目の一番端という席を取りました。
S席でしたが、ライオンキングに関して言えば客席の真中の方、
もしくは2階席の前列が本来の意味での“S席”かもしれません。
舞台に奥行きと縦の広がりがあるので、私の座った前から2列目だとちょっと首が痛くなってしまったり、
奥の方がみづらかったりしたのでした。
それでも、“舞台に近い”という観点から見るとこの前から2列目は最高なわけで、2列目だからホントに近い!!
オーケストラピットはほぼ舞台の下に位置していたので、役者さんが立つ舞台のほぼ隣がもう客席なわけです。
舞台の前の方に来て歌う役者さんは、私の位置からでも
手を伸ばせば届きそうなくらい近くにいました。
これにはほんと感激。
だってその役者さんの、歌の途中で息を吸ってふくらむ肺とか、胸を伝う汗とか見えちゃうんですよ。

劇団四季と全く違って最初違和感があったのは、出演者がほぼ全員黒人だったって言う事。
でもこれは話が進むにつれ違和感は消えました。
むしろその方が原作に忠実ですよね、アフリカのサバンナのライオンが主人公なんだから。
黒人だから、白人だから、ってひとくくりにするつもりはないけど、
それでも黒人の人のスタイルの良さやリズム感の良さ、歌のうまさは誰もが思い浮かべる事だと思いますが、
このライオンキングも、まさしくそんな黒人の人の集まりで、その歌やダンスには身震いするものがありました
ブロードウェイ版ライオンキングで私が一番よかったと思うのは、
ムファサ。主役シンバのお父さんです。
このムファサは途中で死んでしまうんだけど、彼の歌声には、
はあ~もうほんとため息が出るくらい素敵でした。
その日のキャスト表によるとなんと彼は代役!!でも代役を思わせない
堂々とした態度と歌に大大大感激
このお父さん、随分若かったのです、見かけは。
悪役スカー(私はある意味このスカーが主役だとも思いますが)のお兄さんがムファサなわけだけど、
スカーはおじさんで、ムファサはどうみてもお兄さんだった。
いやでもしかし
貫禄は十分。素敵なムファサでした。

途中のintermissionで、隣に座っていた上品な女性に話しかけられました。
その人は私と同じくらいの年の娘さんと2人で、テキサスからvacationでNYCに来ているとの事。
2人ともミュージカルが大好きで、今日の舞台は本当に楽しみにしていたのよ、とお母さん。
でもこの席はS席ではないと思わない?舞台全体が見渡せないわと、私と同じ事を言っていました。
あなたもミュージカルが好きなの?何をみたの?私たちは昨日はmamma miaを見たんだけど、あれは最高だったよ
とかいろいろ気さくに話しかけてくれ、20分位の休憩時間も、彼らのおかげで退屈せずにすんだのでした。


マックの兄ちゃん

さて、23時前に舞台が終わり、興奮冷めやらぬまま劇場の外へ。
テキサスから来た親子とは、"Have a safe flight to go back"と言って別れ、
私は買い物をしてきた大きな袋と、ライオンキングの大きなカタログを持って、劇場のすぐ近くにあるマクドナルドへ入りました。
かなりお腹がすいていたので、ハンバーガ-を一つだけ買って、コンドで食べるつもりでした。
アメリカのファーストフード店は日本みたいに夜まで営業していなくて、8時とか、日曜になると6時とかに閉まってしまうのだけど、
さすがにここタイムズスクエア周辺のお店は深夜までやってるみたい。
このレジのお兄ちゃんがまたノリノリの人で、私が抱えているライオンキングのカタログを見て、
「やあ!ライオンキング見てきたのかい!?どうだった?気に入ったかい!?」と聞いてくるので、
舞台が終わって興奮冷めやらぬ私はその熱い思いをこのニイチャンにぶつけたのですが、
そうすると彼は、「いやーそんなにいいのかあ~じゃあボクも1回は見ないとな。実はまだ見た事ないんだ」って返してきました。
こんなライオンキングの隣のマックで働きながら、行きたければいつでも行けるという贅沢な環境を持ちながらまだ1回も行った事がないなんて!!
なんて勿体無い!!
" You should go, really" って言っておきました。

23:30 Dinner: マックのハンバーガー、ミネラリウォーター


そんなこんなで今日も寝るのは1時頃。
ハードな旅です・・・
25:00 就寝。第6日目終了。

20191月 旧HPより転記





by reiko-204 | 2002-10-24 00:00 | 旅-2002 NY | Comments(0)
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